このマークは、平成20年2月に地域団体商標として「桐生織」が商標登録されたのを契機に、桐生織物産地を代表するマークとして、明治30年代に商標登録されていた「桐トンボ」のデザインを基に製作されました。また、基本となる「桐トンボ」の原型は、桐生の「桐」にちなんだ桐花紋(とうかもん:室町時代以降、小判などの貨幣に刻印された紋で、日本国政府を代表する紋として国民が認知していたもの)と、神武天皇以来、日本を象徴するものとして扱われていた、「トンボ」の絵柄に由来し構成されていると言われています。なぜ明治期に、この「桐トンボ」だったかについては明確ではありませんが、上記の由来とあわせて、帯やきものの製造はもとより、日本商品のさきがけとして対米輸出を始めるなど、「日本の桐生」として、織物の振興・発展のシンボルであったと考えられています。