平成25年年頭挨拶
桐生織物協同組合
理事長 後 藤 隆 造
組合員の皆様に、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
昨年における日本の経済は、前年から引き続く、歴史的な円高の進行や、欧州の債務危機の顕在化等による世界の経済の減退により、景気回復の推進が厳しく制限された年であり、当産地にあっては、一部には、大震災の影響から立ち直る気配を見せる製品も見受けられるものの、大方の製品は、消費の低迷や低価格路線などの影響を受け、更に厳しくなる環境に苦慮している状況が続いておりました。
このような産地状況の中ではありますが、昨年8月には、多くのご支援を受けて、織物記念館2階に念願であった「織物資料展示室」を開設し、併せてこの1階で当組合が運営する「桐生織物販売場」の拡充、拡大のためリニューアルをいたしました。
本年は、これらの施設を積極的に活用し、産地製品を内外に強くアピールし産地の活性化を図るとともに、「織物の街桐生」の拠点として、地元産業観光に対し積極的な協力をおこないたいと考えております。
また、当然のことながら、本年もこれらの活力を基に、伝統と歴史が証明する産地の技術を十分に発揮させ、魅力ある製品を開発するとともに、それらの製品を市場に送り出すため、積極的な事業を展開し、組合員企業の繁栄のため鋭意努力いたして参りたいと存じます。
最後になりますが、本年が組合員の皆様にとりまして実り多い年となりますよう心よりご祈念申しあげ、年頭の挨拶とさせていただきます。