平成31年 年頭挨拶
桐生織物協同組合
理事長 牛 膓 章
あけましておめでとうございます。
皆様には、すがすがしい新年を迎えられたことと心からお慶びを申しあげ、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
扨、昨年の国内の経済環境は、西日本豪雨、台風21号、北海道胆振東部地震などの影響がありながらも、世界経済が緩やかに回復する中で、日本の輸出や生産が持ち直し、企業収益が過去最高となり、個人消費や民間企業設備投資などの国内需要も同じく持ち直して、好循環が進展しているとのことでありました。
このような状況下、当産地を取り巻く環境は、アパレル業界の不振や、巷に多く見られる和服姿とは裏腹な呉服業界の現況など、桐生織にとっては、厳しい環境下の一年でありました。
今後、劇的に環境が変化する中、桐生織物協同組合といたしましては、その動向をしっかりと見極めての対処が必要となっており、その為には、本年も高い技術を持った組合員同士が一丸となり、協力態勢を整え、「新商品の開発」、「新市場ルートの構築」等を積極的に実践して参りたいと考えております。
また、昨年桐生市では、市の発展を支えた伝統産業を尊重して「繊維産業応援条例」の制定をいただき、当該条例に基づくイベントが実施され、同様に群馬県では、県繊維製品の魅力を、主に若い世代をターゲットにPRすることを目的に、県庁でファッションイベントが開催されるなど、当組合はもとより、地域全体で産地振興の為の事業が実施されて居ります。
新たな年を迎え、“産地ファースト”「産地あっての織物組合」を指針として、産地の土壌が枯れたら、いくら品種改良を重ねても成長はないと考え、産地活性化のために何をすべきか熟考し、組合員企業の繁栄のため鋭意努力いたして参りますので、皆様には、一層のご指導、ご支援をお願い申しあげます。