平成29年 年頭挨拶
桐生織物協同組合
理事長 牛 膓 章
あけましておめでとうございます。
組合員の皆様には、すがすがしい新年を迎えられたことと心からお慶びを申しあげ、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
さて、昨年の日本の経済は、政府の経済政策の取組みの元、企業の雇用・収益、所得環境といった基礎的条件は良好で、経済再生、デフレの脱却にむけ前進すると言われていました。しかしながら、世界経済の不透明感や国内個人消費の低迷などもあって、当桐生産地においては、極端に厳しい環境の一年であったようでありました。
また、就任時のご挨拶でも申しあげたことではありますが、昨今桐生の織物を称して「昔の繊維は良かった」「今の繊維は衰退」と言われる方もいて、大変残念な事と感じておりますが、現在当組合員は着実に世代交代が進み、若い後継者が斬新な発想で活動し、大きな成果を上げている元気な事業所も数多く有り、今年からは、前述のネガティブな考えを払拭し「今も桐生の繊維は元気だ。」と言わしめる年にしたいものであると思っております。
そのためにも、桐生織物協同組合といたしましては、本年も「伝統と新しい技術」をテーマに掲げ、「織都桐生千三百年」の歴史が証明する産地の技術を十分に発揮させ、地域団体商標「桐生織」のブランド力の向上を図る製品を開発するとともに、それらの製品を市場に送り出すため、積極的に展示会・販売等の需要開拓事業を展開し、組合員企業の繁栄のため鋭意努力いたして参りたいと存じますので、旧に倍するご指導、ご協力をお願い申しあげます。
結びに、本年が組合員の皆様にとりまして実り多い年となりま
すよう心よりご祈念申しあげ、年頭の挨拶とさせていただきます。